
パーソナルカラー診断にとって、ドレープ(色布)は大切な道具です。
AIやweb診断がメジャーになった今、人が行う診断の価値は、以前より高くなりました。そのため、各ドレープの素材の特徴を知ることは、とても重要です。
カラー診断用ドレープの素材は「ポリエステル」「綿(コットン)」「アクリル」の3種類があります。
素材ごとの特徴と、20年以上販売してきたAISの八幡が、徹底解説します。
【結論】素材別・ドレープ性能比較表
| 比較項目 | 当社AIS (ポリエステル) 120色ドレープ | アートジョイ (綿) 160色ドレープ | ビッグウェイ (アクリル) 120色ドレープ |
| 素材の特性 | ハリがあり、発色がクリア | マットで自然な風合い | 発色は良いが静電気が起きやすい |
| シワのなりにくさ | ◎ (シワになりにくい) | △ (シワになりやすい) | ◯ (少しシワになる) |
| 重さと持ち運び | 中くらい | 重め | 薄くて透けるので、サイズを大きくして二つ折りにするので、結果的に中くらい。 |
| 滑りやすさ | 滑らか (めくりやすい) | 滑りにくい (重ねやすい) | 滑りにくい (重ねやすい) |
| 静電気 | 中くらい | 起きにくい | 発生しやすい |
| 端の処理 | ピンキング (高密度の生地なので、ほつれにくいが、多少ほつれる) | メローロック(ピンキングだとほつれるので、メローロックにしてほつれない仕様に) | ピンキングだとほつれやすい。メローロック品も用意。 |
| 洗濯 | OK。ピッキングなので手洗いで。 | 洗うと縮みます | ピッキングは、洗うとかなりほつれます。 |
普通の服なら、汚れたり匂いが付いたら洗います。ドレープは顔の近くに当てて、お客様からお金をいただくためのツールですので、清潔に保てるかどうかは重要です。
各メーカー・素材の詳細レビュー
① アートジョイ(綿 / コットンブロード※ポリエステルも販売しています)
「昔ながらの王道。メンテナンスが大変」
- 特徴: 日本のパーソナルカラー診断の歴史において、長く使われてきたのが綿素材です。反射が少なくマットな質感が特徴です。
- メリット: 滑りにくいので、手でドレープを押さえなくても、肩から滑り落ちにくい利点があります。
- デメリット: 難点は「シワ」と「洗濯が難しい」という点です。診断に丁寧に畳んで重ねるか、広いスペースに広げて置いておかないと、しわくちゃになって見栄えが悪くなります。診断の前に、毎回アイロンがけするのは大変なので、それよりは、片付けに手間と時間をかけた方が良いです。また、長く使うと匂いが付きます。中古品を何度か買いましたが、独自の匂いがしました(使っている先生は気が付きません)。洗うと縮むので、洗濯は気を使います。ファブリーズなどを使うと、その匂いが気になる場合もあります。経年劣化による退色も起こりやすい傾向があります。
②ビッグウェイ(アクリル)
「鮮やかで薄くて軽い。静電気と洗濯の問題」
- 私はビッグウェイの社員として、カラードレープ事業の立ち上げを担当し、10年くらい販売していたので、詳しいです。
- 特徴: 化繊なので発色が良いです。
- メリット: 薄くて滑りにくいです。二つ折りにしないと透けてしまいますが、ビッグウェイ社のは二つ折り前提の大判です。
- デメリット: 静電気が難点です。冬場など乾燥する時期、ドレープをめくるたびに静電気が起きると、お客様の髪の毛が逆立ったり、ドレープ同士がくっついてめくりにくくなるなど、診断のノイズになることがあります。ただ、連続して使うイベント以外ですと、そこまで極端な静電気は発生しないと思います。どちらかというと、片付け時に発生しやすいです。シワになりやすさは、綿とアクリルの中間です。洗濯は手洗いで。ピッキングタイプのものは、結構ほつれます。メローロックはほつれません。少し縮みます。
③ AIS(ポリエステル)
「発色が良くてしわになりにくい。滑りやすいのが問題」

https://aiscolor.com/items/5e894377e20b040c528d0b3a
- 特徴: ポリエステル素材は、発色が良くてシワになりにくいです。
- メリット:自社製品なので、メリット多めに記載します。
- シワ耐性: シワになりにくいので、片付けやメンテナンスが楽です。あまりアイロンがけしなくて済みます。特に、次から次へと診断するイベントなどでは便利で、さっと片付けて大雑把に畳んで家に持ち帰っても、広げればあまりシワになってません。
- ドレーピングのスピート感: 「ドレープめくり(ドレーピング)」がスムーズに行なえます。ただ、これは慣れなので、どのドレープでも、慣れれば同じように扱えますが、滑りが良いポリエステルだと楽です。
- 洗濯しやすくて、ほつれにくい: 洗濯しやすいのは、大きなメリットです(手洗いがおすすめ)ピッキング加工ですが、高密度の生地なのでほつれにくいです。生地に穴をあけて、そのままリングで吊るしてもOK。綿やアクリルのドレープは、穴を開けたあとに、金属のハトメをしないと穴が広がります(ハトメ加工すればOK)
- デメリット: 滑りやすいので、ドレープを手で抑えておくスタイルでの診断となります。最初は扱いに慣れが必要です。
まとめ
各社、メリット・デメリットがあります。
120色の構成は、同じような感じです。
お客様に、どの色をどのような言葉で、どのような物語とともに伝えるか?が大切ですので、一流のプロですと、どのドレープを使っても、お客様に満足してもらえます。ですので、「慣れること」が一番重要です。
120色ドレープは、ただのカラフルな布ではありません。様々なサービスに展開できる、あなただけのカラーパレットです。使い方次第で、どんどん可能性が広がります。
そこで当社ではKASANEメソッドという形で、120色ドレープの拡張方法を提案しています。
(例)介護施設向けレクリエーション

また、用途や業種によっては、120色ドレープより、枚数の少ないセットや、グラデーションのドレープのほうが使いやすい場合も多いです。
https://aiscolor.com/?category_id=5e8946b5e20b040c528d0bf3
当社では、様々なドレープを販売していますので、用途に応じて選んで頂ければと思います。
ただ、120色ドレープが最高峰のプロツールであることは、変わりません。

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