
桜井輝子
東京カラーズ株式会社代表取締役。「色彩」という普遍的なものを、「道具(ツール)」として活用することをご提案。 カラー・色彩の提案、企業研修・各種カラーセミナーの開催、教材制作、パーソナルカラーアナリストおよび色彩講師養成を行う。
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「本を読む=知識や教養を得るために文字を読む」というのが、私たちの共通認識です。
ところが、今回ご紹介する絵本には、まったく文字がありません。
言葉を変えれば「絵のみで展開されていくストーリーを楽しむ」ための本がこちら。
バーバラ・レーマンによる、『レッド・ブック』です。
雪の降る寒い町で、ひとりの女の子が道端に落ちている赤い本を拾うところからお話が始まります。
女の子がページを開いてみると・・・そこには、南の島の浜辺で、ひとり赤い本を読んでいる男の子の姿が。
やがてふたりは本の中で目と目が合い、出会いが生まれて・・・という、ちょっと不思議な展開に!
私たちは普段、言葉による自己表現を余儀なくされていますが、
たまには考えを止めて、異なる世界に思いを馳せるということも必要なのではないかと思います。
同じ読者のもう一冊の本が、『ミュージアム・トリップ』
2冊の本の共通点は「ちょっと不思議で、読み終えるとじんわりと温かな気持ちになる」こと。
いろいろなことが目まぐるしく変化し続けている今、私たちにひと時の癒しを与えてくれる絵本でもあります。
桜井輝子
〈Twitterアカウント〉@colors_sakurai
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